富岡製糸の町 [雑感]

 
 今、富岡製糸がとても話題になっている。なんだかな~ちょと複雑だ。

週に一回は実家の老母の顔を見に行く。同じ県内とはいえ多少距離があるので、

一日がかりだ。お昼はだいたいどこかの店で食事をし、母の好物の買い物をし、

先週は母の夏用に薄物のズボン下を二枚、紙パンツ用パット等を買い届けた。

必ず、富岡で買う。ず~と以前は一度愛想をつかした事があるこの町の商店に。

たとえばパン屋さん、買いに入っても、いらっしゃいませがない。町なかに一軒あった。

学校給食に市内の学校に出しているのかな?たまに来るコマっちぃ客なんか目に入んないか?

靴屋に入った。学校に納める上履きの荷受けに忙しく、あの~と声を掛けても無視された。

和食屋さんは法事の客だけ大事にしていればやっていけるから.......。

おいしい蕎麦を出す店があった。地元で余り流行らず他の大きな町に引っ越して繁盛している。

おいしい三色団子とかの和菓子屋さんももっと大きな町にいってしまったと聞いた。

なんだこの町は!そしてシャッターが降りた店はまた増えた。がっかりだ。

でも愛する故郷。頑張って残ってやっている店には足が向くようになった。

義母の症状に、脚がだいぶむくんできた。ズボン下の裾がすぼまっているのばかり。

ある洋品店にはそうした人に対応した締め付けない下着まで用意している。

お茶屋さん、魚屋さん、良く寄る店がある。思えば町の規模が、

どんな種類でも一軒は成立するのかも。七味唐辛子屋さん、団子屋さん、

あんこ屋さん、餅屋さん、玉子焼き屋さん、そればかりの専門屋さんだ。

二軒は無理だけど、そうゆう専門店が成立するのは嬉しい。

カタクラが富岡製糸と呼ばれるようになって、特にこの処、ちょっとアレレだ。

この1,2カ月感じることがある。焼き物がおいしい店で、ちょと焼き加減がおかしい、

あとで蕎麦湯が出る店で出すのを忘れられて。サラダの野菜を早すぎる時間に、

下ごしらえしているような。たまたま私だけが遭遇している事かな。客として我がままかな。

ある店に早めの食事に入った。この店は以前富岡にしては遅い時間まで営業していた。

実家の父が入院先の病院で末期症状になった頃交代で付き添っていた時、

夕方から、妹が泊まり番に来るまでいて帰りに寄っていてからの店だ。

入店したらまだ11時半でお昼の客は誰も居なかった。良く実家の母とも来たけど、

昨年暮れから母は外出出来なくなったので、今は1人だ。だから自覚してカウンターに座る。

言われるまでもない。いつもそうしているつもりだ。友達などを案内してきた時以外は。

「カウンターにお願いしますね」お願いしている感じじゃない!この忙しい日曜日に1人客だ。

奥さんの言葉は、私には命令に聞こえた。愛想が苦手なのは承知しているけど。

いつものベテランおばさんは居ない。新人さんが2人いる。食事が運ばれてきた。

コーヒーが来ないうちに新人さんがレシートを置いていった。コーヒーを飲んでレジに立った。

仰天した。2万3千いくらかの金額だった。店員さんにずいぶん高いんですねと聞いた。

はあ~と返事をしたようなしないような。ちょうど財布に札で2万3千円持っていた。

全部叩いて支払った。車に戻って、ビックリしたのでヒリとした喉に麦茶を入れて、

これから、お茶が大好きな母の為に、新茶が入荷しましたと電話があった店に寄る為、

銀行でお金を下ろすカードを持っている事を確認してエンジンを掛けようとしたら、

奥さんが追って来た。えっ!あれ!支払った全額だ。困る、金額分取ってもらわないと。

なら、食べたものを吐いてでも置いて行かないと。もっと拒否された。後で思う、私。

無銭飲食だ。無銭飲食! 製糸の門の近くに、よ~く知っている桐生の和菓子屋さんとか、

地元では無い店がいきよいよく商売しているのもなんなのさと思うけど、

地元のお店も少し落ち着いて欲しい。頑張って落ち着いて欲しい。無理か。無理もないか。


















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